投稿日:2022年9月27日 | 最終更新日:2024年4月27日
今回は足のしびれの症状のうちの一つである
ヘルニアと狭窄症と呼ばれるものについて触れていこうと思います。
日常でそんなにありふれたものではないですし、
どちらかというと高齢の方の方が痺れたという人は多いかもしれません。
特にヘルニアの方は名前は知ってても
案外内容まではわからない人の方が多いかもしれません。
そんなわけで、それぞれがどんな状態であるかを伝えつつ、
鍼灸マッサージではどのような形でアプローチになるかを話していけたらと思います
ヘルニアと狭窄症って?
ヘルニアはよく聞く単語ですが、
狭窄症は馴染みがない人が多いのではないでしょうか?
どちらにしてもまずはこの2つについて簡単にお話していこうと思います。
椎間板ヘルニア
まず足がしびれる原因となるものの正式名称は
椎間板(ついかんばん)ヘルニアといいます。
そもそもヘルニアという言葉の意味を理解する必要がありますので
ヘルニアという言葉を簡単に言いますと、「飛び出す」になります。
今回の椎間板ヘルニアの場合直訳すると、椎間板が飛び出すということになります。
したがって、ヘルニアという言葉だけ使うと他のヘルニアも該当してしまいます。
例えば腸がはみ出す症状である脱腸と呼ばれるものだって
言い方を変えれば「腸ヘルニア」ということになりますから。
椎間板というのは背骨の構造を見てもらうとわかりますが、
一つで繋がってる訳ではなく、ブロックが積みあがってるような構造になり
骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしているものがそれにあたります。
更に言うと、背骨の構造は椎間板も含めて筒のようになっていて
その空洞部分に神経が通るようになっています。
このような構造なのですが、もし椎間板ヘルニアになってしまうと
筒の位置がずれてしまうので、結果的に神経に触ってしまうことになります。
そして神経が触ってしまうためにしびれなどの症状が起きたりというのが
椎間板ヘルニアというものの中味だったりするんですよ!
尚、椎間板ヘルニアと聞くと腰が特に多く、
今回のお話したい足のしびれもこれに該当するのですが
首だったり胸部だったりのヘルニアも構造上はあり得るという事ですね!
脊柱管狭窄症
正式名称は脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)といいます。
こちらも狭窄症という言葉の意味を紐解く必要がありますが、
狭窄という言葉の意味を調べると、「すぼまって狭くなる」という事になります。
つまり脊柱管狭窄症というのは
脊柱管、つまり背骨の筒が狭くなる症状という事になります。
狭くなって何が問題になるかといいますと
上記のヘルニア同様に、背骨の中の神経が触ってしまうのがよろしくありません。
基本的に高齢者が多いようなのですが、
例え狭くなってもなにも症状が出ない人もいたりします。
因みに脊柱管狭窄症も椎間板ヘルニアと同じく腰に多く見られるようですが
加えて首(頸椎)の方にも見られる傾向がある模様。
(首の方の場合は足ではなく、手の方にしびれなどが来ます)
鍼灸やマッサージで対応ってどうなの?
まず、ヘルニアと狭窄症をどのようにしたらというお話になりますが
ヘルニアはズレたものを元に戻す、
狭窄症は狭くなった空洞を広げることをするという事になりますので
もしそのような形でどうにかしたい場合は手術案件待ったなしに。
したがって、鍼灸でやれることはと言いますといわゆる保存療法という形になります。
ヘルニアや狭窄症になっている場所と、
しびれがある所などの関係が強いであろう場所の硬くなった筋肉を柔らかくすることで
圧迫や痛みなどを和らげるよう試みることになるでしょう。
今回の場合は足のしびれというお話になっていますので
腰からお尻も含めた下半身を柔らかくしていこうという事になりますね!
ヘルニアや狭窄症は少しでも筋肉を和らげておきましょう
言葉はよく聞く人もいるかもしれないものの、
意味までは分からないであろう二つを取り上げてみました。
病気の名前って漢字が並んでいて一見難しく見えますが、一つ一つ意味を理解していくと
その病気などが、どう言う内容かというのが意外とわかったりするんですよね!
ヘルニアなどによって足のしびれがずっと続くのは正直違和感しかないでしょうが
少しでもそのしびれが鍼灸によっても減らせるようになったらとは思っています。