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陽陵泉という筋肉にまつわる症状に良いとされるツボについて

    投稿日:2023年4月3日 | 最終更新日:2023年7月6日

    陽陵泉(ようりょうせん)と呼ばれるツボ(経穴)について今回はお話します。

    陽陵泉は別名筋会(きんえ)とも呼ばれる場所で
    その名の通り筋肉にまつわる様々な内容に良いとされていますので
    鍼灸マッサージの施術でも良く使われる場所でもあります。

    そんな陽陵泉について場所や効果などを含めて
    色々触れていこうと思います。

    陽陵泉の場所は?

    まずは陽陵泉の場所がどこかという所からお話します。

    大雑把に言えば上記画像の辺りとなりますが
    もう少し正確にお話していきますと次のようになります。

    1. 膝の外側の少し下の辺りにボコッとした、
      腓骨小頭(ひこつしょうとう)と呼ばれる骨を探します
    2. 1のボコッとした場所のすぐ下にある凹んだ場所が陽陵泉です

    陽陵泉はこんな感じで比較的探すのも簡単ですので
    一度陽陵泉を探してみましょう。

    尚陽陵泉の位置と真逆になる内側に、対になる場所として
    陰陵泉というツボ(経穴)もあったりします

    陽陵泉は八会穴と呼ばれるうちの一つ

    陽陵泉は東洋医学の文献の中で八会穴(はちえけつ)と呼ばれる
    各組織の気が集まると言われているうちの一つになります。


    その中で陽陵泉は筋会と呼ばれていますので
    筋に関係する気が集まる場所という事になります。

    上記で説明した主に良いとされる場所が筋肉に関連する内容が多いのも頷けるでしょう。

    因みに他の八会穴の一つには、気が集まると言われている気会に該当する膻中も該当します

    陽陵泉は何に良いとされている?

    陽陵泉は冒頭でお話した通り筋肉にまつわる様々な症状に良いとされていますが
    具体的にその内容を列挙していきますと次のようになります。

    • 腰痛(妊娠中も含む)
    • 坐骨神経痛
    • こむら返り
    • 立ち仕事やスポーツなどで足を酷使した状態
    • 足首・足などの痛み
    • 膝関節障害
    • 便秘
    • 下痢
    • 自律神経症状
    ぎっくり腰

    ご覧の通り主に腰痛や足の痛みが主であるのは列挙してもわかりますが
    それ以外にも下痢や便秘で使う事もあったりしますので割と幅が広いです。

    そして妊婦さん関連の腰痛にも使うことが出来ますが
    忘れてはいけないのは、施術をすべきタイミングは安定期以降という事です。

    陽陵泉を刺激してみよう

    陽陵泉をどのように刺激するかというお話になります。

    何も考えずにとりあえず指で押してもいいのですが
    お手軽且つ、自身の負担をかけずに刺激するならば
    やはりお灸で温めるのが良いかと思います。

    お灸も実の所、手段がいくつかありますが
    市販で売っているせんねん灸でも十分です。

    そして腰に良いとされる場所と言えば委中というツボもありますので
    一緒にお灸をすえてあげるのもアリだと思います。

    鍼灸マッサージ院で施術してもらう場合はお灸だけでなく
    鍼でもアプローチしていきますし、お灸でもせんねん灸でない刺激もありますし
    更に陽陵泉の効果を高めるために経絡治療と呼ばれる全身調整の内容も行います。

    まとめ

    テニス

    陽陵泉は運動している人は勿論ですが、普通に立ち仕事をはじめとした
    腰痛も含めた負担に対しても助けになると言われていますので覚えておいて損はないでしょう。

    身内などで妊婦さんがいた場合でも安定期以降なら対応できるのも強みですね。

    どの内容でも不調を感じたときにちょっとお灸をしてみる、
    あるいはない場合でも優しく押してみたりした結果、助けになれば何よりです。

    ただ、該当する症状がでて陽陵泉だけを刺激するのもいいのですが
    他の場所も一緒に刺激してあげた方が更に改善が見込めますので
    余りにも症状がひどそうな場合は一度プロの手に委ねた方が良いと思います。

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