投稿日:2022年9月20日 | 最終更新日:2024年6月17日
今回は耳の中の症状、つまり耳鳴りについてお話していこうかなと思います。
ただ、内容的にちょっと難しいと思いますので、その辺りは出来るだけ砕いてお話できたらと思っています。
耳鳴りって?
耳鳴りとは、文字通り耳の中で音がなっている状態ではありますが
周りが静かでもずっと自分だけ鳴り続けている状態をいいます。
つまり、ほかの人にはわからない状態というわけですね!
(ただし、聴診器を当てると聞こえるパターンもある模様)
程度も個人差があるので、たまに鳴る人もいれば
ずっと鳴り続けてる、大変な方もいる程に落差がはげしいです。
因みに耳鳴りの音には、
- キーン、ピーンといった金属のような音
- 電子音みたいな感じ
- セミの鳴き声のような音
- ザーといった低音がする
といった感じで、色々な種類の音があったりしますが
これは耳の中の血管が緊張した結果、金属レベルのように硬くなった状態だったりするようで
そこに硬いもが当たると上記のような音が出ると言われています
しかし、血管の中に硬いものなんてあるかと思うかもしれませんが
血液の成分の一つには鉄分などがありますので、なにもおかしい事ではないでしょう。
耳鳴りになる原因って?
耳鳴りの原因と一口に言っても、色々な症状のものがありますが、大きく分けると次の2つになるかと思います。
聴力の低下につながるもの | 聴力低下とは関係がないもの |
・鼓膜の内側の炎症(内耳炎) ・平衡感覚がおかしくなる(メニエール病) ・ストレス ・ウイルスによるもの (突発性難聴など) | ・肉体的疲労 ・精神的疲労 ・睡眠不足がかかわるもの ・貧血 ・高血圧 ・低血圧 ・うつ病や神経症によるものなど ・ストレス |
耳鳴りの行きつく先は難聴になったりする可能性が高いのも見逃せないですし
(突発におこるものもあります)
更に関与が強いものとして腎臓の機能からくるものもあるようです。
他にも身体に入るとホルモンみたいな働きをしてしまう環境ホルモンも原因の一つと言われています。
環境ホルモンというのは色々ありますのでリストアップしておきます。
しかし物質名なんていっても暗号にしか見えない上に普通はわかりませんので具体例として挙げておきますね!
- ダイオキシン
- 農薬
- 殺虫剤
- 除草剤
- 防腐剤
- 船底の塗料
上記ダイオキシンだけはあえて物質名で書きましたが、聞き覚えのある人もいるかと思います。
そうです、昔学校などの焼却炉を燃やすときに出た煙の中に含まれていたため
現在ではそれが使用禁止になったアレですね!
因みに焼却炉が禁止になったのは1998年なので、世代によってはわからない人もいると思いますが・・・
鍼灸で耳鳴りはどうやってアプローチするの?
耳鳴りの原因などが沢山あるわけなので、症状によって細かいことは変わってきます。
しかし根本は共通しています。
というのは、経絡治療による全体調整(本治法といいます)がそれにあたりますね!
全体調整をした後は耳鳴りの症状にいいツボ(経穴)に刺激をしていきます。
特にどこの場所を刺激していくかという話になりますが、
まずは直接的な場所となる耳周辺はもちろんのこと、それ以外には肘のツボや、首・肩周辺などにも刺激をしていくことになるでしょう。
一応場所がどこか時になる人もいるかもしれませんので、簡単に書いておきますね!
ツボの名前(経穴名) | |
耳の周辺 | 翳風(えいふう) 耳門(じもん) 風池(ふうち) |
肘 | 曲池(きょくち) 内関(ないかん) |
首・肩 | 全体的に柔らかくしたいのですが それに加えて翳風と併せて首の筋肉(胸鎖乳突筋)もほぐす |
鍼の耳鳴りのアプローチについては大雑把な所でいうとこんな感じかと思います
しかし、耳鳴りの原因も様々あるのはお話した通りですので
お医者さんにも見てもらうのも忘れないようにした方が良いかと思います。
場合によっては大変なものもあるかもしれませんので、
まずは原因をはっきりさせてからでも遅くはないかと思います。
突発性難聴
耳鳴りの類で気を付けなければならないものになります。
突発性難聴というのは突然耳が聞こえなくなる病気となり、
めまいや耳が塞がったような状態などが起こりえます。
原因は不明ですが、近年は増えているようで、年齢もどの年代も起きる可能性がありますが
特に働き盛りの年代(40~60代)が多い模様。
これは異変を感じたらすぐにお医者さんに直行して
早めの投薬をしないと早期回復が厳しいとされる案件だったりします。
細かいことは今回は省きますが、とにかく時間勝負なのです。
そんなわけなので最低でも知識の一つとして、頭の片隅にでも覚えておきましょう。
ストレスなどの、耳鳴りの原因になりそうなものは少しでも対策していきましょう
今回は耳鳴りについてお話してみましたがいかがでしたでしょうか?
内容的に結構難しいものとなっているわけですが、それらの原因を見てみると
やはりストレスなどが主な原因であることもありますので
その場合は予め予防もできそうなところもありますね!
耳鳴り自体になってしまった場合の鍼灸の対処方法も確かにあるので、
もしなってしまった時のケアの一環として活用するのは勿論いいと思います。
しかしその前に予防ができるものもあるわけですから
どうせなら耳鳴りになる前に日ごろからケアをしておきたいですよね!
特に過剰なストレスは現代の付きまとうものですし
そもそもストレスからくる症状は耳鳴りだけじゃないですからね・・・!