投稿日:2022年9月5日 | 最終更新日:2024年4月13日
今回は鍼灸マッサージの資格について簡単にお話してみようと思います。
資格の取り方もですが、学校でどんなことを学ぶかなどなど
実際に通ったことを踏まえていこうかなといった次第ですので、
もし興味がある方がいたら参考に、
そうでない方でも軽く見てもらえたらなと思います
どうしたら資格が取れるのか?
まず鍼灸マッサージの資格というのは厳密には
- 按摩(あんま)マッサージ指圧師
- 鍼師
- 灸師
といった感じで一つの資格ではなく3種類あります。
余談ですが3つ持ってる資格持ちの人のことを鍼灸マッサージ師でもいいのですが
三療師(さんりょうし)とも呼びます。
3種類ありますが、一つの学校でまとめてとることは可能です。
・・・なのですが、このうち按摩マッサージ指圧師に限っては
健常者は特定の学校しか習得することが出来ないことになっています。
それは元々盲目の方などの仕事を護るために規制がかかっているためで
鍼灸の方の資格も最初はそうでしたが、現在ではその規制が緩くなったので
鍼灸の学校が増えたという背景があります。
因みに当院の県である愛知県で三療師になれる学校は2つあり
中和医療専門学校と名古屋鍼灸学校の2つのはずです
(もしかしたら法律の変化で増えているかもしれません)
尚中和医療専門学校の方は柔道整復師(接骨院をやるときに必要な資格)も習得することが出来、
昼まで鍼灸マッサージの学科を、午後3時ごろから柔道整復師の学科を受けることもできます
入学試験と国家試験について
入学試験はまず高校卒業または卒業に準ずる証明が最低条件です。
そこからは推薦か一般で受けるわけですが、
一般の試験の場合高校レベルの科目を2~3つくらい筆記をすることになるはずです
(科目は学校によって違うが、生物系の理科はどこもあるはず)
無事に合格出来たら3年分のカリキュラム単位を修得したのち
毎年2月頃にある国家試験を受けて150門中6割である90点以上を取ると無事に合格できます。
学校ではどんなことを学ぶのか?
学校では高校までの義務教育とは全然違うことを学びます。
(ただ、高校までの内容で最初の頃学ぶ内容は生物の内容の一部は被るところはあります)
基本的に学ぶ内容を簡単に並べていきますと
- 骨・筋肉・内臓などの身体の構造
- 一般的にツボと呼ばれる内容の「経穴」「経絡」について
- お医者さんほどではないですが、ある程度の病気や症状について
- 鍼、灸、あんまのそれぞれの基礎技術から応用や理論について
- リハビリテーションについて
- 東洋医学について
- 公衆衛生や衛生学
といった感じの14前後の科目を3年間の中で学ぶことになります。
ざっと書いただけでもわかるように、日常では触れないであろう内容ばかり学ぶことになりますので
覚えないといけない内容ばかりだと思います。
もちろん鍼の歴史も軽く触れたりします。
実技につきましては、鍼灸に関しましてはいきなり人相手には当然やらず
それぞれの練習キットを使ってやることになります。
(お灸は台座の上で、鍼は色々な硬さのシリコンを使ってやります)
学校の雰囲気ってどんな感じ?
当然学校によって違いますので一概には言えませんが
筆者が通った学校のようにアットホームなところもあれば、制服まで用意されていてジーパン禁止なんてところもあります。
年代比率は筆者が通った学校では30代が一番多い感じがしますね。
高校卒業年代はクラスに2~3人いたらいいところな感じで
定年退職した60代の方もいたりするので幅広い年代になりますね!
したがって、ある意味家族みたいな感じな気がしなくもないというより
実際そんな感じの雰囲気でした。
筆記テストの時などの団結力もかなり強く、
出来る方がまとめてくれたものを配ってもらえたり
直接教えてくれたりと、かなり助かったことが多かったなと振り返ると感じます。
鍼灸マッサージの資格に興味がある方は有資格者の方に一度聞いてみましょう
今回は資格についてだけでなく、実際に通っていた時の内容も話してみましたがいかがでしたでしょうか?
内容がわからなくても、通っている年代がバラバラなのは筆者自身も驚いた位なので
きっとみなさんもなにかしらの反応をみせているかもしれません・・・?
国家資格については人の言葉を借りれば
まったくやらなければ東大クラスでも落ちるけど、ちゃんとやれば合格できると言われてます。
実際60歳超えている方でも合格してる方が見えるわけですからね!
あとはこの資格に興味がある方の参考の一部となってもらえたのなら幸いです!