糖尿病は2種類ある?そのお話と鍼灸マッサージで出来ることは?
投稿日:2022年10月22日 | 最終更新日:2022年10月24日

昔は成人病と呼ばれていたものの一つである糖尿病。
現在では生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)と名前を変えてはいますが
糖尿病は大きく分けて2種類あるのはご存じでしょうか?
今回はそんな糖尿病についてお話しつつ、
鍼灸マッサージで何かできるのか?という所を軽くお話していけたらと思います。
糖尿病は大きく分けて二つある?
最初に糖尿病がどんなものかというお話になりますが
一般イメージだと糖分を摂りすぎてなりますっていう内容かもしれません。
しかし実際は全部その通りというわけではなかったりします。
まず糖尿病というものを簡単に言いますと、
糖分を調整するインスリンという成分が
うまく働かない影響で血液の中の糖分が増えてしまい
その結果以下のような症状が出てしまう事を言います。
- のどが渇く
- 尿の回数が増える(頻尿)
- 体重が落ちる
- 疲れやすい体質になる
上記の内容は血糖の値が高くなることで起きますが、これはあくまで序章にすぎません。
というのは、もし糖尿病がひどくなってしまったらという事ですが
主に腎臓の関連の症状(腎不全など)や視力低下や足のしびれ、
ヘタをしたら足が腐って切断なんてこともあり得ます
因みに前者についてはいわゆる人工透析というものをしないといけなくなりますが
この人工透析は費用も大体ですが30~50万と結構バカにならない上に
1回あたりの拘束時間も4~5時間もかかったりします。
大体説明したところでここからは2つのパターンをお話していきます。
Ⅰ型
Ⅰ型と呼ばれているものは糖分を調整する
インスリンそのものが不足しているところから起きると言われています。
例えるならば蛇口からインスリンという水を出そうとしても出ない、
または出にくいという事です
どういうことかといいますと、
まずインスリンというのは膵臓のβ細胞という場所から出るわけですが
そのβ細胞がなくなったり壊れたりしていることで不足するということになります
結果的にインスリンが出ないため外部から補充、
つまり、インスリン注射を必ずしないといけないということになります。
尚Ⅰ型は遺伝からくるものもあってか若い世代の方が比率が高く
更にやせ型の人が多いと言われています。
Ⅱ型
Ⅱ型はいわゆる生活習慣病と呼ばれている方の内容になります。
(糖尿病の95%以上がこちらとも)

その昔成人病と呼ばれていた一つなだけあって、
成人している方の方が圧倒的に多く、特に中年以降に目立つのも特徴です。
Ⅱ型と呼ばれるものもⅠ型同様に遺伝からくるのもありますが、それ以上に
生活習慣病というだけあって、運動不足や食事のとりすぎが原因である方が強いです
内部的な原因を言いますと、Ⅰ型がインスリンそのものがでない、
または出にくいという内容に対して、Ⅱ型はインスリンは出るが
それに対しての反応が鈍くなっているのが特徴です。
つまりⅡ型というのはゲームコントローラーで例えるならば
インスリンというボタンを押しても操作の反応がしにくくなっているようなものです
遺伝からくると書きましたが、
直系の親族、つまり両親や祖父母で糖尿病があった人がいたならば要注意という事です。
鍼灸マッサージで出来ることは?

まず糖尿病は程度にもよりますが生活習慣を改めるのを始め、
薬や透析といったものをしないといけないです。
それを踏まえたうえで鍼灸で出来ることというのは全身調整、
つまり経絡治療を用いて血糖値のコントロールを手伝うという形となります。
血糖値を調整する臓器は膵臓(すいぞう)になりますので
薬などだけでなく、鍼灸の全身調整でもアプローチしたいというわけですね。
後は糖尿病は血糖値だけでなく、血液の流れそのものもよろしくないので
そういう意味でも手伝う形となるでしょう。
因みに糖尿病にいいとされるツボ(経穴)の一つに
三陰交(さんいんこう)という場所がありますのでお灸もいいでしょう。
(場所は内くるびしから上に指四本分です)
まとめ

生活習慣病というだけあって誰にでもなる可能性がある糖尿病。
一度かかってしまうと基本的にずっとお付き合いが必要になってしまいますので
主に好きな食べ物が取れなくなることになってしまうのはあまりにも辛いですね。
したがって普段から食生活もそうですが、適度な運動を取り入れたりもして
健康には気を付けて過ごしていきたいところです。
ウイルスの類と違い、毎日の積み重ねが大事になってきますので
「自分は大丈夫だ」と思わずにバランスよく何事もしていきたいところですね!