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【鍼灸マッサージ師が教える】万能なツボと言われる「百会」について

    投稿日:2022年9月1日 | 最終更新日:2024年7月27日

    百会というツボ(経穴)は百のツボが交わったりするという意味がありますので、
    万能のツボといわれている場所になります。
    今回はそんな有名なツボ(経穴)の一つである
    百会(ひゃくえ)について簡単にお話していこうと思います。

    百会ってどこにあるの?

    百会の場所はどこにあるかといえば、いたってシンプルです。
    それは・・・・・・頭のてっぺんの中央!

    そこで終わらせるだけでも悪くないのですが、
    流石に説明不足になってしまうので画像も併せてもう少し言いますと、

    おでこの中央の髪との境目のところ(前髪際)から後ろにまっすぐたどっていき、
    両耳の尖ったところ(両耳尖)同士を結んで交差した場所にあります。


    大体ですが、ちょうど上記画像の赤丸の位置になりますね!

    引用:一般社団法人日本形成外科学会


    余談ですが、百会の位置というのは、
    赤ん坊の頃でいうと大泉門という、頭蓋骨で骨がない部分だった場所でもあります。
    (上記画像左側)

    赤ちゃんの時は頭蓋骨自体がまだしっかりしていないのですが

    これは出産時に産道を通るときのためと
    脳みその成長に伴ってのゆとりのため考えられているようですよ!


    したがって、緩くしてある要因であった出産を終えると徐々に塞がっていくというわけですね!
    因みに大体1歳半位でこの大泉門は閉じると言われています。

    人に限らず、生物の身体の構造って、本当に上手く作られていますよね・・・・・!

    百会の期待されている効能とは?

    百会は万能と言われているだけあって様々な効果が期待されています

    ざっといくつか列挙をしていきますと、

    • 頭痛がある
    • 勉強などに集中できないとき
    • のぼせ
    • 高血圧
    • 下痢
    • 肩こり
    • 目の疲れ
    • めまい
    • 自律神経に対して整える働き
    • ストレス
    • 不眠

    といった具合で、結構色々ありますよね!

    冒頭にも伝えた通り、百のツボが集まると言われているだけあって
    納得の内容ではないでしょうか?

    百会に対してどうやってアプローチしたらいい?

    百会に対してアプローチする方法はいろいろあります。

    普通に親指で押そうとするとこれが結構押しにくいため、

    他の指(主に人差し指と中指)を使って
    「グッ、グッ」と押し込んでいくというのがすぐに思いつく方法でしょう。

    しかし、指で押すのは慣れていないとこれが案外指が疲れてしまいます。

    そこで、負担が少なそうなものを代わりとなる方法をいくつか挙げてみますと、

    1. 指の関節(第2関節)やほどほどの硬さのものを使って押す
    2. 蒸しタオルを使って百会に置いて温める
    3. つまようじを複数本束ねたりしてツンツンする

    といった方法などがあります。

    ここから個別で簡単にお話していきますが、どの方法にしても
    百会のついでにまわりも一緒に刺激してあげるとよりいい感じになると思いますよ!

    指の関節(第2関節)を使って押す

    指の関節を曲げた状態は指で押すよりは安定します。
    ただ使いすぎるとその関節部分も結構痛くなりますのでそこだけはご了承下さい。

    実際足つぼも同じように指を曲げて関節部を使って主に押すのですが、
    特に強く押すのをご所望な方を連続して行うと
    関節部がかなり痛くなったりするくらいなので・・・


    なのでもう一つの候補であるほどほどの硬さのモノで押すという方法も
    方法の一つとして考えておきましょう。
    例えばゴルフボール辺りなんていかがでしょうか??
    どちらの方法を取るにしても指圧する方法に関しましては
    冒頭の指で押す方法も含めて共通なのですが、
    ゆっくり数秒かけておしてからゆっくり力を抜くという感じでやるといいですよ!

    蒸しタオルを使って百会に置いて温める

    温めるということは本来ならお灸の出番ですね!
    頭は温めるだけでも意外と気持ちがいいんですよ!

    なのですが、お灸を百絵にもし直接行うということは
    髪の毛があるところでしないといけないので想像の通り燃えてしまいます。

    したがってお灸も普通のじゃないものを使うわけですが、

    1. 素焼きのお皿を使ってやるほうろく灸
    2. 棒の形にしたものを点火したあと、
      特殊な容器に収めて使用する棒灸(ぼうきゅう)

    といった感じで特殊なものを使用します。
    尚、棒灸を含めたお灸については以下にもまとめてあります。

    そんなわけで百会にお灸をする際はいろいろ準備が必要になる都合上手間が多少かかります。

    それでもやりたいという人はもちろんやってもいいと思いますが、
    流石にアレなので身近で温められて手軽に出来る方法ということになります。
    そこでタイトルの方法である蒸しタオルの出番というわけです。

    蒸しタオルは濡れタオルを軽く絞ってレンジで1分ほどで簡単にできますのでお手軽です。
    お灸のような薬効はないですが、温めるだけでも気持ちいいものですし、
    固まってる頭の硬さにはやはりありがたいものになりますからね!

    つまようじを複数本束ねたりしてツンツンする

    これは鍼の代わりの方法になります。

    専門の道具で集毛鍼(しゅうもうしん)という
    大体画像のような感じのものがありますが、

    人に使用すると無料だろうが違法になるのと、
    きちんと消毒などをしないと衛生面的にもアレになりますので
    手軽に同じようなことができる方法を紹介してみました。


    突起物があり手軽に用意できるつまようじをそこそこな数を
    輪ゴムなどで束ねるだけなのでコストパフォーマンスも最高です!
    あとはツンツンするだけですが、当然いきなり強くやると痛いので
    まずは強さを見ながら少しずつ加減しながらやっていきましょう!

    頭痛や精神的な症状などには「百会」を

    今回は万能と言われているうちのひとつである百会を紹介してみました。

    場所的にも届くところですし、気軽に押したり温めたりできますので
    該当症状があるときもですが、そうでなくても気持ちがいい場所でありますので
    負担がかからない方法で適度に押してみてはいかがでしょうか??

    頭痛や肩こり・腰痛などでお悩みの方は「うっつん治療院」へ

    ツボを知ることで、快適な日常生活のお助けになる場合があります。
    もし頭痛や首コリが慢性化している、ツボの刺激だけでは改善しづらい場合は、
    専門の鍼灸院のサポートを受けることをおすすめします。

    当院では、経験豊富な鍼灸・マッサージ師が、
    頭痛や首コリなどの症状に効果的な施術を提供しています。
    個々の症状や体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行い、根本からの改善を目指します。

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