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お灸は色々な種類があり、そして本当に熱いのか?

    投稿日:2021年8月28日 | 最終更新日:2023年12月26日

    お灸というとまず大抵の人が連想するであろう内容はと言いますと、

    熱そう、または熱いもの

    恐らくそのようにとらえてる人が大半ではないでしょうか?
    お灸は実際熱いものもありますが、全てがそういうわけではありません。
    今回はそんなお灸の熱さに関してもですが
    種類も色々ありますので、いくつかを紹介できたらと思います。

    お灸ってそもそもどんなものか?

    お灸はまず、艾(もぐさ)というものを使って気になる所に直接乗せてから、
    それを燃やして温めることにより改善を行うとされる方法となっています。
    因みに艾の原料はヨモギの葉の裏にある
    成分(繊毛)を加工したものになります。

    もぐさは大きく分けて良質なものと
    そうでないものがありますが、例外ももちろんあります。
    一般的には上記の赤字の内容になりますが、
    これ以降で説明する通り、やり方が色々ある上に
    もぐさそのものを使わないものまであったりします。

    尚、これを仕事としてお医者さん以外が行う場合は灸師の資格が必要になり、
    その為に学校に行くわけですが、鍼師とセットで資格を取る事になります


    余談ですが、国家試験の結果によっては
    片方しか取れないという事もあったりします

    お灸の種類一例

    お灸の種類は大きく分けて
    直接灸(ちょくせつきゅう)と無痕灸(むこんきゅう)と呼ばれる2種類になります。

    直接灸(ちょくせつきゅう)

    文字通り直接もぐさを置いて焼く方法となります。

    まず主な方法は3種類ありますが、
    今回紹介するのはそのなかで透熱灸(とうねつきゅう)とよばれるもの。
    (あとの二つは焼灼灸、打膿灸というものがあります)

    上記の冒頭で説明した、良質なもぐさをつかって
    基本は米粒大(もしくはその半分)のサイズにしてから目的の場所に乗せて点火をし、
    最後まで焼き切ると言う事になります。
    想像つくかと思いますが当然熱いというレベルじゃすまないでしょう。
    平成以降生まれの方はもしかしたらわからない単語かもしれませんが
    「お灸をすえてやらないといけない」ときついお叱りをする際に言う言葉がありますが、
    実はこれこそ直接灸で焼き切る内容から来てるものと言われています。

    直接灸で使われる方法の一つとして逆子の灸とよばれる
    妊婦さんが逆子になった時に使う場所があるのですが
    先生によってはこちらを使う方も見えるようです。

    無痕灸(むこんきゅう)

    もぐさを点火するところまでは上記の透熱灸と同じですが
    違う所は点火してから患者様が熱いと感じたら取り除くという所になります。

    この無痕灸は主に二つあり、

    • 八分灸(はちぶきゅう)
      米粒大、もしくはその半分のサイズで行う。もぐさは良質のものを使う
    • 知熱灸(ちねつきゅう)
      大豆サイズで行う。もぐさは粗悪もので行う事もある

    といった感じになります。
    人によって熱さは違ってきて、体感としてチクッとするはずでしょう。
    しかし不思議な事に火傷跡はなかったりしますので、
    まさに無痕の名の通りになります。

    間接灸(かんせつきゅう)

    文字通りお灸が直接肌に当たってない状態になります。

    主な間接灸はいくつかありますが、その中で3つほど紹介をしていきます。
    今回は触れませんが、あぶり灸と呼ばれるものもこれに該当します。

    隔物灸(かくぶつきゅう)

    肌とお灸の間に何かしらを介してやるわけですが、

    • にんにく
    • しょうが

    といった感じのものを乗せたところにもぐさを置いて点火し温めるものになりますが、
    これが結構気持ち良かったりします。
    個人的には塩灸が気持ちいいので好きです。

    お灸の熱を上記のもので媒介して肌に通したりするので、
    実はいい感じの温度で受けられたりするんですよ!

    台座灸(だいざきゅう)

    一言でいってしまえば、世間で広まっているせんねん灸がこれになります。
    紙を媒体にして行う所から、上記の隔物灸に近いですね!

    棒灸(ぼうきゅう)


    筒状の形にしたもぐさを使って温める方法になります。

    特殊な容器を使って当てながら温めていきますが
    中には上記動画のような棒灸ローラーというものもありますが、
    手ぬぐいをつかってやる方法もあったりします。
    (鍼灸の専門学校では授業で行うはずです。実際ありました。)

    灸頭鍼(きゅうとうしん)

    鍼を刺しっぱなし(置鍼)した状態の上にお灸を乗せて行うものとなります。

    それによってお灸の熱が鍼を通して奥まで伝わっていきますので、
    その結果、かなり温かくなりますので気持ち良かったりします。
    頑固なコリなどを取る時の方法の一つでもあります。
    本来はもぐさを丸めて形を作って鍼の上に固定させて行っていくものでありますが、
    最近は灸頭鍼専用のセットも売っており
    鍼の上にそれを乗せてから点火するだけでできると言う
    何ともお手軽なものも出てきています。

    しかも煙もあまり出ないまであります。

    薬物灸(やくぶつきゅう)

    これはお灸のなかでも例外の典型例となります

    なぜなら、もぐさを使わないから。

    薬物灸とは、文字通り薬品を塗る事になり
    それにより皮膚から熱を伝えると言う代物となります。

    したがって、もぐさだけがお灸じゃないと思わされた方法ですね。

    お手軽にできるお灸を普段の生活でもつかってみましょう

    お灸と呼ばれるもののうち、いくつかを紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。

    お灸の中には温めるだけのものがあるのが伝わってくれたら良いかなと思いつつ
    その使い分けは症状によっても変わる事だけは知ってほしいかなとも思います。


    そしてそんなお灸は市販でもせんねん灸で売っているわけですので
    人によっては高齢者が使うようなものというイメージを持つ人もいるかもしれませんが
    若い人もどんどん使ってほしいものでもあります。

    普通に疲れている場所を温めるのはもちろんの事、
    特に冷え性を持っている人などはこれ以上ない対処方法のうちの一つだと思いますから。

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