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鍼灸には熱を下げる力がある?

    投稿日:2021年8月23日 | 最終更新日:2023年7月6日

    鍼灸治療院をやっててたまにある事例が、

    「今日予約してたのですが、熱が出てしまったのでまた後日にします」

    という一連の流れ。
    これがあんま指圧マッサージ院だけならまだわからなくはないですが、
    鍼灸もやってる所の場合はちょっと待ってほしい。
    今回はそんな熱を出した人に向けてのお話しです。

    熱を下げるために普段行っている内容

    もし熱がでたらお医者さんに行って解熱剤をもらってというのが
    ごくありふれた光景ですが、それ以外で行うであろう内容の一つが
    冷やしていくというのが一般的でしょう。

    そして冷やす場所は大多数の人がおでこに当てるイメージもですが
    これは漫画やドラマなどですらそのような描写ばかり見られるかと思います。

    体全体を流れる血液を冷やすことが、解熱に一番効果的です。
    太い血管が通っている3ヶ所、首すじ、わきの下、太もものつけねから血液を冷やしましょう。

    引用:アイチケット広場

    しかし実際はおでこよりももっと効率よく冷やせる場所があり、
    上記の引用文のように太い血管が近い場所である
    首・わき・太もものつけね(そけい部)3点を冷やすことがベストと言われています。
    (共通するのは触ると脈を打っていることが該当します)

    そして冷やすときに使用するものは、冷えピタなどの貼るタイプのではなく
    例えば氷や保冷剤などの、確実に冷えているものがいいと言われています。
    (冷えピタなどは実際に冷えてるわけではないと言われているため)

    鍼灸でどうやって熱を下げるの?

    問題の鍼灸ですが、そもそも鍼灸自体冷える要素が一見ないどころか
    お灸に至っては逆に熱してるだろうと思う方も見えるはずです。


    それなのにどうやって鍼灸で熱を下げるのかといいますと、

    「文字通り熱を下に下げる」

    といった方が良いかもしれません。

    人の身体のバランスは「上虚下実(じょうきょかじつ)」といって、
    熱量バランス的に言えば上の方が冷えてて下の方が温かい方が良いとされています。

    しかし、熱を出している状況というのは大体これが逆転状態になっている為
    頭の方が重たい感じになっていることが多いはずです。

    そこで鍼灸の力でこれを正しい状態(上虚下実)に整えるというのが
    主に熱を下げていく仕組みとなります。

    やりかたは流派によって様々なので一概にはいえませんが、
    お灸を下半身中心にしつつ、必要なツボ(経穴)も使いながら
    温めることでバランスを取っていくといった感じになっていくはずかと思います。

    因みにこの状態は例えば更年期障害等にも当てはまりますので
    もし該当しててお悩みの方は一度受けてみるといいと思いますよ!

    実は冷え性も似たような状態だったりする?

    まず冷え性と言えば文字通り触ると冷たいので
    一見熱を出していない症状であるかに見えます。

    たしかにその通りなのですが、何が似たような状態かといえば
    身体の熱量バランス的に言うと
    まさに今まで話してきた熱についてのお話そのものになります。

    冷え性の場合は熱を出して頭がボーッとしてるのとは対照的に
    下半身、特に足が冷えている方が強い影響からバランスが宜しくない事になっています。

    その辺りについては下記の記事にも一部掲載されていますのでよかったらどうぞ。

    まとめ

    今回は熱は鍼灸でも対応可能であるという一例を簡単にご紹介してみました。

    熱を取り去る方法としては、今回の内容以外にもやり方は違ってきますが
    ねんざや打ぼくのようなものもあったりしますよ!

    そして注意したいのは熱を下げる方法はあるとは言ったものの、
    当然例外に関してはやはり気を付けないといけません。

    それは熱を出してる症状の中には感染症の疑い、特に2020年以降に流行している
    新型コロナウィルスのような場合が大いに考えられますので
    周りに迷惑をかけないためにもまずはしっかり検査を受けてからにしましょう!

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