投稿日:2021年7月30日 | 最終更新日:2024年8月14日
ある時指や腕が痛くなる腱鞘炎(けんしょうえん)。
腱鞘炎は実際になった人はわかりますが、
地味な痛みが継続的に続く上に日常にも影響しかねないので辛いものがあります。
今回はそんな鍼灸マッサージでも対応できる腱鞘炎に対して
基本的な内容を記載していこうかなと思います!
仮に自分が腱鞘炎でなかったとしても
周りの人がもしなっていたら助けになるはずです。
そもそも腱鞘炎ってどうしてなるの?
腱鞘とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、
引用:くすりと健康の情報局
腱が滑らかに動くよう支える滑車のような働きをする組織です。
腱鞘炎とは、この腱鞘と腱がこすれ合って炎症を起こす病気です。
まず腱鞘炎についての内容は上記の引用文の通りではありますが、
もうすこし内容を簡単にまとめてしまうとすれば、
様々な用途による「指先や手首の使い過ぎ」の一言に尽きます。
腱鞘炎の程度は負担のかかり具合によりピンキリですが、
あまりにもひどくなると指を伸ばそうとしたときに伸ばしきれない
バネ指と呼ばれる状態にまで悪化する事もありますので我慢はしない方がいいです。
腱鞘炎になりやすい人は、例えば以下のような、
- 美容師(主にハサミによる指多用)
- 調理師(主に包丁や鍋を振ったりして手首多用)
- パソコンを多用する人(タイピングで指多用)
- スマートフォンなどを多用(特に人差し指辺りを多用)
- テニス(手首、ついでに肘等も多用)
といった状況で多用する人が特に該当します。
因みに上記には載せませんでしたが、指を多用する代表格である
あんまマッサージ指圧師はどうかと言いますと、
経験を積んで慣れた人ならなりにくくなりますが、
駆け出しの人や、忙しすぎる仕事量の場合は可能性は大となります。
というのは、駆け出しの人はまだ体重を載せて押す方法を覚えていない都合上
腕力で押そうとする影響でなると言われています。
実際筆者も駆け出しのころはなりました。誰もが通る道のはずです。
腱鞘炎をセルフでケア&予防するには
腱鞘炎のケアをお手軽にする方法として、二つの方法が特に考えられますが、
余りにもひどい場合はお医者さんに一度見てもらうといいでしょう。
氷水などで冷やす
ある程度酷い腱鞘炎だとわかりますが、
状態的に熱を持ってる状態なので、その熱を取ってやる必要があります。
そこで冷やすことになるわけですが、
出来れば氷で感覚が無くなる位の勢いが望ましいです。
因みに腱鞘炎でなくても、腕や指を多用する人も
ひと段落付いたら冷やす事で予防になりますよ!
例えばよく陸上選手が練習後膝に流水にさらしていたり、
野球だと投手が肩やひじにやたらごつい氷を使って当てているのはその為です。
尚後述する内容の関連性もありますので
冷やす場所は指や手首の痛い所だけでなく
肘から全て冷やしてあげると良いと思いますよ!
痛い場所に関係のある箇所をほぐす
これは上記の冷やす行為をしてからやるといいでしょう。
普通に考えると一見、痛い場所そのものをほぐしたくなりますが、
実際その通りにほぐしたりしても効果があまり期待できないことが多かったりするんです。
何故かと言いますと、そもそも痛くなっている場所を動かしている
大元の筋肉の方が疲れている場合がよくあるからです。
例えばパソコンのタイピングの場合は使いすぎることによって
指や手首が痛くなったりする可能性があるわけですが、
この場合の関連性の強いのは腕の手首をそらす動きになります。
したがってほぐす場所は手首をそらすときに腕に力が入る場所をやればいいわけです。
逆に鍋を振ったりしての腱鞘炎は手首を曲げる方になりますので、
この場合は手のひら側の腕をほぐせばいいという事になります。
ざっくり解説したものの、有効性のある場所はやはりありますので
もしお困りの方は一度来院してもらい、施術を受けつつ原因を特定してもらい
正しい場所を覚えておくと間違いないでしょう。
鍼のシールも使い勝手がいい
腱鞘炎に対してほぐしたりするのは勿論いいのですが、
鍼のシールも何かと便利です。
効果的な場所を覚えたらそこにシールを貼っておけばそのままでもいい感じですが
そこを押しながら動かしたりすると、更にいい刺激が加わる上に
目印代わりにもなりますので、腱鞘炎の痛みに対しての助けとなってくれるはずです
もちろん来院された場合は普通の鍼を使用しての施術もやったりします。
腱鞘炎、または使いすぎたと思ったら早めのケアを
今回は簡単にですが、腱鞘炎についてお話ししてみました。
腱鞘炎はある程度までのダメージならば、セルフの対処でもどうにかできますが
余りにもひどかったりする例外もありますので、
対応出来ない場合はプロに任せた方が正直早いですので
痛みを感じたら早めに行動に移した方がいいでしょう。
腱鞘炎は疲労や筋肉の消耗の蓄積の行く末に起こりえるものですので
普段から消耗が激しい人はこまめに手入れを、そうでない人でも
指や手首に違和感を感じ始めたら我慢せず早めに対処してもらう事を強く勧めます。
バネ指レベルになってしまい、
病院のお世話になって手術しないといけないまで行くのは正直辛いですから。