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【鍼灸マッサージ師が教える】高血圧の症状には商陽を刺激してみましょう

年をとれば取るほど上昇すると言われている血圧ですが、
人によっては若くても高血圧気味になる人も生活習慣などによってはありえるかもしれません。
今回は鍼灸マッサージで使われる経穴(ツボ)のうち、
商陽(しょうよう)という場所について紹介していこうと思います。

商陽の場所は?

商陽の場所は上記画像の赤い点の位置になります。
つまり、人差し指の爪の内側(親指側)の根元の位置に該当します。

余談になりますがこの商陽は、14本ある通り道の経絡のうちのひとつの始まりの点でもあります。

商陽で期待される効果は?

商陽を刺激することで期待されているものは、次のようなものがあります。

  • 高血圧
  • 指のしびれ
  • 肩や鎖骨の痛み
  • 下の方の歯の痛み
  • 耳鳴り
  • 胃腸に関連する症状

今回特に高血圧について大きく取り上げてはいますが、
それ以外も期待されている内容がいくつかありますので、中々に便利だとは言えます。
しかし後述でも伝えますが、この商陽は押してみるとかなり痛かったりします。

余談となりますが、この商陽は合谷というポピュラーな経穴(ツボ)と同じ通り道(経絡)上にあったりします。

低血圧の人にはオススメできない

商陽が高血圧に良いとされるという事は、血圧を下げる期待があるという裏返しですので、
当然といえば当然ですが、低血圧の人には商陽は刺激しない方が良いという事になります。

したがって、血圧がはっきりわかってる状態で行ったりして
万が一にならないように慎重に刺激していきましょう。

商陽の刺激の仕方は?

商陽は指で直接押してもいいのですが、実際押すとかなり痛いのがわかります。
一応押す場合は2本の指を使って挟み込むような形が良いでしょう。

次に鍼の場合ですが、切皮(最初のトントンだけ)しかしませんが
それでもかなり刺激が強いものとなっています。

そこで一番いいのはお灸です。
せんねん灸でもいいのですが、もぐさを形作って乗せつつ、熱さを感じ始めたら取るという事を何回か行う、昔ながらのやり方が恐らく負担も少ないはずです。

流石に自分でもやれないでしょうし、やってもらうにしても技術が必要なので
鍼灸院でやってもらうのが確実でしょう。

高血圧の症状に対しては「商陽」を。

高血圧

今回は商陽について紹介してみました。

高血圧というのはもともとの状態もですが、生活習慣次第では誰にでも起こり得る可能性を秘めていますので、場合によっては出番が来るかもしれません。
それ以外でも肩の症状や、下の歯が痛い時(合谷と併せると良い)など、
これまた日常で十分起こり得る内容もあったりしますので、覚えておいて損はないでしょう。
後は、低血圧の人にはおすすめ出来ないということも頭に置いておけばバッチリです。

高血圧自体は日常の食生活などの改善も大事だと思いますので、刺激だけでどうにかというものではありませんが、
それらと併せて商陽を刺激してみてはいかがでしょうか?

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ツボを知ることで、快適な日常生活のお助けになる場合があります。
もし頭痛や首コリが慢性化している、ツボの刺激だけでは改善しづらい場合は、
専門の鍼灸院のサポートを受けることをおすすめします。

当院では、経験豊富な鍼灸・マッサージ師が、
頭痛や首コリなどの症状に効果的な施術を提供しています。
個々の症状や体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行い、根本からの改善を目指します。

尚、あまりにも高血圧だったりする場合は、刺激よりも先にお医者さんに診てもらって対応してもらいましょう。
急に血圧を下げるのもよくないと聞きますし、なにより血圧が非常に高い場合は健康レベルでもかなり危険ですので、
かかりつけ医へ受診をして判断を仰いでもらいましょう。

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