投稿日:2022年9月22日 | 最終更新日:2024年6月26日
頭痛や首こりの慢性的なお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
今回は、鍼灸マッサージで使われる頭の悩みに効果のある、
列缺(れっけつ)というツボ(経穴)を紹介していこうと思います。
そんな列缺という場所ですが、
タイトルに記載した通り、
頭の症状には「列缺をとりあえず押しとけ」とよく言われますが、
当然、列缺だけではなく、他にも期待される場所もあります。
ただ、列缺は場所的にもご自身でも取り入れやすいこともあり、
覚えておいて損はないので、このブログを読まれた方は是非実践してみてください。
列缺の場所は?
列缺はざっくりというと手首の近くにあり、簡単に指圧しやすい場所にあります。
もう少し場所の見つけ方を詳しくお話していきますと、
- 手首の内側を見ると何本かシワ(横紋と言います)があるのを確認できます。
- そのシワの中で一番上(指先側)のところの、親指側を触ると脈を打つところがあります。
(尚その場所は太淵〈たいえん〉というツボでもあります) - その場所(太淵)から親指を1本半(1寸五分)ほど肘のほうに向かって動かした所が列缺となります。
色々なツボはあると思いますが、これは比較的わかりやすい場所だと思います。
どうやって刺激したらいい?
実際に、列缺の位置を触ってみるとわかりますが、
皮膚が薄い場所になりますのであまり強く押さない方が良いでしょう。
押す以外で手軽なものと言えば、鍼のシール(パイオネックス)もいいですね!
本来、鍼はお医者さんか鍼師のみが使用許可が下りているものなので、
ご不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、上記の写真のものは刺さらないタイプですので、一般の方でも扱うことが出来ます。
むしろ、刺激的にも、お手軽さ的にも、個人的にはお勧めですね!
列缺で期待される効能は?
列缺を刺激することで期待ができる効能を記載していきます。
【列缺の効果・効能】
- 頭の痛み
- 首の痛みやコリ
- 喉やせき
- 鼻水
- 歯の痛み
- 顔面マヒ
上記の通り、頭や首の症状が多くございます。
そして、上記の症状は、風邪の時に出やすい症状でもあるため、
風邪の疑いがあるときには、上記でお話した鍼のシールを貼っておくと良いでしょう。
更に言えば、花粉症の時も同じような症状が出やすいため、指圧することをお勧めいたします。
▼花粉症でお悩みの方は、下記ブログもご確認ください。
列缺は四総穴の一つ
列缺は、四総穴(しそうけつ)と呼ばれるツボのうちの一つとなっています。
文献の内容の列穴の項目がどのように記載されているかと言いますと、
「頭項(とうこう)は列缺を求め」というものがあります。
これはどういうことかと言いますと、
「頭や首の辺りの症状に列缺が良い」という意味となります。
また、同じような感じの他の3つのツボは以下のものとなります。
四総穴はどれもお手軽に押せる位置にあります。
期待される効能も多くの人が悩む症状ばかりですので、
列缺を覚えるついでに併せて覚えていってはいかがでしょうか?
ー関連ブログー
▶️お腹には足三里というツボ?
▶️委中という、腰に良いとされるツボについて
▶︎色々な効果が期待できる場所「合谷」を押してみよう
頭痛や首こりのお悩みには「列缺」を。
今回は列缺というツボについていくつかお話してみました。
列缺は場所が手首なので加減は注意しないといけないですが、
指圧しやすい場所のツボであるため、
多くの方が引き起こしやすい、軽い頭痛・首のコリなどの症状には最適です。
更に、風邪の症状にも助けになる期待があるのも強みですね。
ただし、風邪云々に関しましては流行している、
新型コロナウィルスような重篤な症状の可能性も大いにありますので、
まずは、かかりつけ医への受診は忘れずに。
刺激することで日常の助けになりますように。
頭痛でお悩みの方は「うっつん治療院」へ
ツボを知ることで、快適な日常生活のお助けになる場合があります。
もし頭痛や首コリが慢性化している、ツボの刺激だけでは改善しづらい場合は、
専門の鍼灸院のサポートを受けることをおすすめします。
当院では、経験豊富な鍼灸・マッサージ師が、
頭痛や首コリなどの症状に効果的な施術を提供しています。
個々の症状や体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行い、根本からの改善を目指します。