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鍼灸に対しての花粉症アプローチは?原因とその内容について

鍼灸を用いた花粉症へのアプローチが今回のお話となります。

花粉症は日本では下手すると2人に1人の割合で
いてもおかしく無いレベルとも言われています。

ここまで来ると国民病といっても過言じゃないくらいの猛威を振るっています。
この花粉症はある日突然起こってることも珍しくありません。

そんな花粉症について簡単な内容と
鍼灸で何ができるのかというお話を順番にしていこうと思います。

花粉症ってどうしてなるの?

冒頭で突然起きると言いましたが、そもそも何故花粉症って起きるのでしょうか?

まずは花粉症になるまでのメカニズムを簡単でもいいので理解していきましょう。

花粉症になるまでのプロセス

まず最初に言うべきは、花粉症はアレルギー反応からくるものとなります。

花粉が目や鼻から入ってきて、体内の免疫システムによって「異物=敵」とみなされると、
敵に対抗するための抗体(「IgE抗体」と言います)がつくられます。
このIgE抗体は、花粉に接触するたびにつくられるため、少しずつ体内に蓄積されていきます。
 蓄積量があるレベルに達すると、次に花粉が入ってきたときに、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質が分泌され、
くしゃみや鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状を起こすのです。
 去年までは全然大丈夫だったのに急に花粉症になった――。
それは、これまで蓄積されていたIgE抗体が一定量に達してしまったからなのです。

引用:全日本病院協会


細かい内容は上記の引用文の通りになりますが、もう少し砕いて解説すると以下の感じとなります。

  1. 目や鼻などから花粉が侵入してくる
  2. すると身体の中の免疫システムが花粉を敵とみなし、
    今後のために防衛システム(抗体)を作る
  3. 防衛システムは花粉が侵入するたびにより強固になり威力を増す
  4. 花粉の侵入した蓄積量がある一定地を超えてしまうと、
    防衛システムはくしゃみなどの原因の物質を放出することになる
    (物質名はヒスタミンといいます)


そんなわけで花粉症が突然起きるように見えるというのは

つまり、身体の中の許容量が超えてしまったというわけです。
(コップに水を入れ続けて最終的にあふれてしまったような感じです)

そして花粉症になる原因の植物でよく聞くであろう内容の一部を挙げてみますと、

  • スギ(2~4月)
  • ヒノキ(3~4月)
  • イネ科のもの
    (種類によって違うが5~10月の間のどこか)
  • ハンノキ(1~4月)
  • シラカンバ(3~6月)
  • ヨモギ(9~10月)

といった感じとなります。

よく聞くのはスギだと思いますが、ほかの花粉症になり得るものの時期をみると
1月~10月までは花粉症のターンになることが十分あり得るのがわかるだけに
これが結構恐ろしいですよね・・

因みに花粉症かどうか分かるためには、
検査すると特定の数値として分かるようになっています。

花粉症で起こる症状

実際に花粉症になった人はもちろん、
そうでない人も大体想像はつくかと思いますが列挙していきましょう。

花粉症により起こり得る症状というのは主に、

  • 鼻づまりや鼻水
  • せき・くしゃみ
  • 目のかゆみや涙がでる
  • 目の充血

という感じの内容となっているために
内容によっては風邪と似ているので判別が難しい場合もありますね!

鍼灸は花粉症状に対して何かできるの?

鍼灸で花粉症に対してどのようにアプローチできるかというお話ですが
まず花粉症といっても上記までにお話した通りアレルギーの過剰反応ですので
最初にどこを刺激したら云々よりも、
まずは全体を整える経絡治療がやはり最初にしたいところとなります。

そして花粉症からくる症状も人それぞれになりますので
症状に合わせた場所をそのあとに刺激することとなるでしょう。

症状対応するツボの一例
めまい足臨泣(あしりんきゅう)
外関(がいかん)
中渚(ちゅうしょ)

→お灸をしてあげたいが、せんねん灸よりこねてやるヤツの方がいい
のどの痛み商陽(しょうよう)
天突(てんとつ)

→押すより鍼灸の方がいいです
鼻づまり大椎(だいつい)
→首の後ろにあり、ドライヤーや蒸しタオルでもいい

上記は花粉症で起こり得る内容のうちの一例を名前だけ挙げてみましたが
それ以外で花粉症自体によさそうなツボ(経穴)に上星や迎香というツボがあります。

余談ですが、花粉症に対してのツボ押しを簡単にできる内容を
大正製薬さんが紹介していますのでリンクを貼っておきます。

上星というツボ

まず上星というツボの場所は上記の赤い点の辺りになる
丁度おでこの中央部の髪の毛とおでこの境目のあたりになります。

手も届きますので押してもいいですが、場所的に硬いところでもあります。
したがって鍼を使って置いておいた方がよりいい感じになるはずです。

そして上星を鍼で刺激するついでに、
他の花粉症の症状に対応するところにも併せて鍼やお灸などはいかがでしょうか?

鼻づまり等はもちろんのこと、ほかの場所もついでに刺激できますし
その上お顔全体にもアプローチ可能ですので一石二鳥どころじゃありませんよ!

花粉症とは上手に付き合っていきましょう

ある日突然なってしまうばかりか、予防しようにも原因自体も

困ったことに沢山ある為中々防ぐのが難しいかもな花粉症。

それでもなってしまった場合はしょうがありませんので
その場合は上手にお付き合いする方法をとなります。

当然ならないに越したことはなりませんが、
万が一お付き合いせざるを得ない状況になった場合は
少しでも花粉のアレルギー反応が暴れないようにしていきたいところですね!

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