今回は崑崙(こんろん)というツボ(経穴)について紹介していきます。
最初に崑崙という単語を聞くと、中央アジアの方にある山脈だったり
あるいは中国の伝説の地名にも同名のものがあるので
もしかしたらそちらをイメージされる人ももしかしたらいるかもしれません。
それはさておき、崑崙というツボは足の方にありますが
実は腰や首の症状にも良いとされていたりするんですよ!
そんな崑崙に関しましてなるべく簡単にお話していこうと思います。
崑崙の場所は?

最初に崑崙の場所から紹介していこうと思います。
崑崙は上記の画像の赤い点の通り、
足の外側の方のくるぶしの突起の一番高いところと
アキレス腱の間のくぼみにあります。
ご覧のとおり手も届く場所ですので自分でも刺激できますね!
因みに余談にはなりますが、内側のほうのくるぶしとアキレス腱の間の所は
太谿(たいけい)という名前のツボがありますよ!
崑崙の効果は?
崑崙は上記の通り足のかかと付近にあるわけですが
良いとされる効能は
直接の場所であるかかとや足首のねんざはもちろんですが、
- 肩や背中
- 坐骨神経痛
- 腰痛
- 頭痛やめまい
- 顔のたるみ
といった、明らかに足から遠い場所に対しての期待があると言われています。
ただ、ツボ(経穴)というものはこの手のパターンは珍しくはなかったりします。
例えば有名なものの一つとして、腰に対してアプローチする際に使うもので
委中(いちゅう)という、膝の裏にあるツボもその一つになります。
他にも腰に関しましてはただの腰痛ならいいのですが、
例えばぎっくり腰といった、
直接マッサージなどのほぐしたりする事が出来ないような症状に対しては
特に力を発揮するうちの一つとなるでしょう。
上記で解説した委中もその一つです。
何故崑崙が腰から上の方に効果が期待されるのか?
上記で触れた通り、崑崙が足の方にあるのに
何故関係なさそうな腰だったり顔の方に効果が期待されるか?と思う方もいるかと思います。
どうしてかといいますと、一言でまとめてしまえば「同じ経絡上だから」です
経絡について今回は割愛しておきますが、崑崙に良いとされている
数々の全てがこの経絡と呼ばれる、一つの通り道で結ばれているわけです
膀胱経と呼ぶ通り道になりますが順路を大雑把にお話しますと、
まず目から始まり頭の後ろを通り、
次に首→背中の一番太い筋肉(脊柱起立筋といいます)をたどってお尻の方に向かい
太ももの裏とふくらはぎの中央を辿って、足の小指で終着点という感じです
因みに上記でお話した委中もこの通り道のうちの一つだったりするんですよ。
崑崙はどうやって刺激する?
崑崙に対して刺激する場合は当然鍼を用いて施術することもありますが
やはり誰でも行えて気軽に行うなら指圧かお灸がいいでしょう。
指圧をする場合で、ほかのツボ押しでも例外ではない話ですが
最初押すとき気をつけないと結構痛い場合がありますので注意です。
そして指圧をする際にはゆっくり数秒かけて圧を入れて
同じ秒数かけてゆっくり離すをしていきましょう!
次にお灸ですが、せんねん灸の類で温めるだけでも全然大丈夫です。
こちらの場合も今回に限った話ではないのですが、
熱くなってきたら我慢せず取り去ることを注意してやっていきましょう。
顔のたるみにもいいので顔と併用したい

顔のたるみなども期待できるということは女性的には嬉しい案件ですね!
崑崙の刺激を続けるのももちろんいいのですが、
せっかくならば直接顔のケアと合わせてやったほうが助けになる事も増えていきますので
どうせなら普段から自分で崑崙の刺激と共にお顔をほぐしつつ、
時にはお顔の鍼も併せてやってみるのはいかがでしょうか?
仮に美容目的でなくとも、純粋にお顔の疲れでも問題ないですよ!
まとめ
今回は崑崙というツボについてお話しつつ
その関連のある内容も軽く触れてみましたがいかがでしたでしょうか?
崑崙は手が届く場所にありますので刺激がしやすいですし
仮に押すのが面倒でも、お灸をすえるだけでも全然大丈夫なのでお手軽ですよね!
足元を刺激するだけで顔や肩・腰にも良い期待がされるので
確かに便利なのは間違いないですが、崑崙ばかり刺激をして改善するよりは、
色々組み合わせた方がより良い結果が出やすいかと思いますので
崑崙も含めてバランスよくやっていきましょうね!