投稿日:2022年10月9日 | 最終更新日:2024年3月6日
今回の鍼灸マッサージで使われるツボ(経穴)のお話は、
お腹にあるうちの一つである関元(かんげん)についてです。
まず、関元というとさっぱり場所がわからないと思いますが
人によっては丹田というとイメージ出来る人もいるはずです。
特に武術やヨガでは必ずといっていい程使う単語なのでほぼ間違いないでしょう
そんなわけで関元についてあれこれお話していけたらと思います。
関元の場所は?
まず最初に関元の場所がどこかという所からお話しますが、
実は画像を出さなくてもいいレベルで簡単です。
なぜならば、おへそから下に3寸だからです。
因みに3寸というのは人差し指から小指の指4本分に相当します。
つまり、おへそを見つけてから手を4本下に向かって当てるだけというわけです。
別名は丹田(たんでん)?
冒頭でも触れましたが関元は別名で丹田とも呼ばれます。
しかし厳密には関元と呼ばれる場所は正確には下丹田と呼びます。
尚、他の丹田と呼ばれる場所はといいますと、
眉間奥に位置する上丹田、胸の中央に位置する中丹田があります。
中丹田と呼ばれる場所は膻中とよばれるツボがその一つだったりします。
したがってここからの説明の丹田については下丹田の事となります。
下丹田について
まずWikipediaより引用すると次のようになります。
意味は気の田のこと。気から成る丹を耕す田。
引用:wikipedia
体を上下に走る経絡である衝脈の直線と腰回りを一周する帯脈が、
下丹田の存在する臍の辺りで交叉して田に見えることから、
これを丹田と称するとも言う
どういう事かと簡単に言ってしまえば、
つまり丹田は気が集まる場所ですよということになります。
そんな気が集まる場所なわけですが、
呼吸をそこに意識することでエネルギーを出せるとも言われていて
ヨガや武道(主に太極拳など)でこの丹田を意識した呼吸を大事にしています。
筆者はヨガを少しやったことがあるわけですが
この丹田の呼吸を意識することで変化があったと思ったのは、
- 立ったまま横から押されてもビクともしなかった
(ほかごと考えるとすぐよろける) - 精神的に落ち着く
といった感じの内容があったと思います。
特に後者の方は、
自律神経を整えるという意味でも多いに役立ったと思います
関元による期待される効果は?
気が集まるといわれる関元の刺激によって次のような期待があると言われています。
このような感じでお腹や腰周りがやはり多い感じではありますね!
ただしこれだけではなく、ニキビなどにもいいとされてもいますので
つまり関元という場所は万能のツボの一つとも言えますね!
関元にはお灸がいい?
関元をマッサージして押すのはもちろんいいと思います。
しかし結構デリケートな場所なので、ゆっくりさするレベルで十分だったりします。
軽く親指以外の指を使って円を描くような形で行ってあげるといいでしょう。
個人的にはお灸も含めた温めることをしてあげるのを勧めたいですね!
効果のうちの一つに冷えの類や女性特有の生理の類もあるわけですから。
それにお灸は温めるタイプであるせんねん灸を乗せるだけでいいですからお手軽です。
(ただし使用の際には熱くなる手前で取りましょう)
ただし、生理についてはそうなってからではなく
日頃から定期的にやってあげると助けになるはずです。
まあ日頃からやるというのはこの件に限った話ではありませんが・・
まとめ
気が集まる場所、
または元気の関所と言われている場所である関元についてお話してみました。
丹田という別名ですごい力が出る場所ですし
刺激を加えるのも手が届きやすい所でもありますのでぜひ覚えておきたいですね!
今回は場所についてが主でしたが、
文中にもあった通り、ヨガや太極拳などでしっかりとした呼吸、
つまり丹田呼吸法を併せて学んでみてもいいのではないでしょうか?
特に気持ちが不安等で乱れてるような方には落ち着くきっかけにもなるはずですので・・