投稿日:2022年9月19日 | 最終更新日:2024年7月25日
今回は腰痛もですが、背中の症状に対しても鍼灸の先生が使わないことは
ほぼないと言っていいレベルのツボ(経穴)である委中(いちゅう)という場所について紹介していきます。
とりあえず腰痛なら押しとけという場所ではありますが、
刺激的に扱い方も少し気を付けたい所ではありますので
まずはその辺りの注意点も含めてお話ししてきたらと思います。
委中の場所は?
委中の場所がどこかと言いますと、上記の図の位置になりますが、
正直図を載せなくてもいいくらいわかりやすい所にあります。
どういうことかと言いますと、
それは委中の場所が「膝裏の真ん中の位置にある」からです。
もう少し細かく位置を言うならば、次のようになります。
- 座った状態から膝を軽く曲げる
- すると、膝裏がかるくスジが出来る
- 2で出来たスジの中央を探す
- 中央を軽く押す中で明らかにコリコリする、
または痛みを感じるところが委中となります
ご覧の通り比較的簡単に場所が探せますのでまずは試しにやってみましょう。
委中を押す方法と気を付けたいこと
委中の場所を覚えたところで早速まずは押してみようとなります
ところが実際やってみるとわかりますが
委中というのは結構痛い場所になりますので刺激の際は注意が必要です。
鍼灸、特に鍼で委中を刺激する場合に至っても
鍼特有のひびきが起こった場合は、
かかとの方まで電気が走るような衝撃が来るレベルだったりします。
そんなわけで自分で押したりする場合は、
まず座った状態で膝を軽く曲げた状態にしてから両手を膝裏に持っていき
委中の場所に両方の中指が当たるようにして
その場所もですが、周辺の痛いところも押していきます。
尚、押す加減はゆっくり3秒位かけて押しつつ
適度な刺激になるところまでの指圧程度にするといいでしょう。
または優しく円を描くように動かしてもいいですが
あまりゴリゴリ強くやりすぎると
もみ返しになってしまう可能性が高いので加減には注意をしてください。
因みに押すタイミングはいつでもいいのですが、
お手軽なのは風呂上がりの場合、筋肉もリラックスしてるでしょうから
やはりその時が例外がない限りいい感じでしょう。
委中の効能は?
委中の期待されている効果を列挙していきますと、以下のものなどがあります
- 腰や背中の症状
- むくみ
- ふくらはぎのひきつり
- 変形性膝関節症
場所的に、膝周辺の症状に効果が期待できそうなのは想像しやすいはずですが
腰や背中の状態にもいいとされるのは想像できなかったのではないでしょうか。
因みにむくみは健康上的にはもちろん取っておきたいところですが
同時に、世の中の女性が脚を細くしたいという目的を果たすための
割と早めにどうにかできるであろうモノでもあると思われます
委中が腰にいいと言われる理由
委中が腰にいいと言われている理由は、経絡(ツボをつないだ線)が
腰と背中とつながっているという所からも考えられますが
鍼灸の文献の一つに四総穴(しそうけつ)と呼ばれる
初心者向けの4つのツボがあり、そのひとつにこの委中があります。
文献の内容をそのまま引用すれば、
「腰背は委中に求む」という内容があり、直訳すると
腰や背中の症状には委中が良いという事になりますので、
細かい内容がわからなくても知っていれば刺激しておくといいかなとなるはずです。
因みに四総穴と呼ばれるだけありますので
あと3つ該当するツボが当然ありますが、それは以下のものとなります。
腰や背中などの症状には「委中」を。
今回は腰や背中の症状にはとりあえず押しとけと言われる
委中についてお話ししましたが、委中はむくみにもいいので
特に足を細くなりたいと思っている女性の方々にもいいかと思います。
むくみが取れるだけでも大分足の太さって変わりますから侮れません。
腰は調子を崩すとほぼ何もできなくなってしまうので
とても大事にしなければならな場所です。
幽遊白書やHUNTER×HUNTERなどで有名な漫画家である富堅先生も、
まさに重度のぎっくり腰で作業が大変になってる人もいるくらいなので
自分でやれることをやりつつも手に負えなくなった、あるいはそうなる前に
鍼灸を含めたプロの力を借りて
ぎっくり腰などの危機に陥らないようにしていきたいところです。
腰痛やぎっくり腰でお悩みの方は「うっつん治療院」へ
ツボを知ることで、快適な日常生活のお助けになる場合があります。
もし頭痛や首コリが慢性化している、ツボの刺激だけでは改善しづらい場合は、
専門の鍼灸院のサポートを受けることをおすすめします。
当院では、経験豊富な鍼灸・マッサージ師が、
頭痛や首コリなどの症状に効果的な施術を提供しています。
個々の症状や体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行い、根本からの改善を目指します。